シニアの方が定年後働く場合、もっとも多いパターンは再雇用と思います。
再雇用の場合は、同じ会社なので、立場が変わるだけで、周りの方はほぼ知り合いではないでしょうか。
その場合は、周りの方はどちらかと言えば気を使って下さる方で、シニアの方が気を使うことはあまりない、つまり初対面の方に対応する苦労はないと言えるでしょう。
しかし再就職の場合は全く違ってきます。
会社が変わるので周りの方で知っている人はいません。初対面の方ばかりです。
周りの方は「どんな人なのだろう?」と疑心暗儀です。
一度入社されるシニアの方と再就職先の会社の方々と両方の立場から考えてみたいと思います。
まずシニアの方から。こんなことを思っているのでないでしょうか。
1. 自分は前社で培ってきた知識とスキルを買われて入社したので、そのノウハウを大いに活かして実績を示そう。
2. この会社は前社と比較して、やっていることが古くて、非効率でダメだな。どんどん改革していこう。
3. 給料も下がったので、速く実力に見合った額にしてほしい。
立場が変わって会社の方はどのように思っているのでしょうか?
1. 何だか偉そうにしているけど、よっぽど実力があるのでしょうね。お手並み拝見だな。
2. 余りにも今のやり方が悪いと、自分がやってきた方法に変えようとしている。急に入ってきて我々がやってきたことを変えようとするのはどうかな。
3. マイペースで仕事をすすめようとし過ぎ。守るべきことは守ってほしい。
どうでしょうか?ギャップがありますね。
恐ろしいことに、直ぐにでも結果を出そうと焦っていて、周りがどのように思っているか気付かないのです。
実は私も再就職をし、まさにこれを経験しました。
マイペースで仕事を進め、任せられているという自信から、進捗状況も細かく報告しなかったので、業績を出していたにもかかわらず、メインの仕事から外された苦い経験をしました。
その時、幸い、プライベートで私のマイペースな仕事ぶりにストップをかけ、反省と対応をアドバイスしてくれた人がいたので助かりました。その後反省し、丁寧に相手の意見を聞きながら仕事を進めるようにしました。
このように、シニアの方は知識と経験を期待されて入社される方が多いと思います。
それだからこそ、横柄な態度や周りに配慮することを忘れがちです。
その会社にとっては、新入社員です。
まさに新卒で入社する気持ちでいると、もともと期待されている人材なので、万事円満にいくでしょう。
シニアの定活、気を付けたい点ですね。
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