東京2020で絶賛された井上康生監督、篠原信一元監督、アトランタ、シドニー、アテネ3大会の金メダリスト野村忠弘さんにとってのセカンドキャリアは、選手を引退した時から始まるのですね。
サラリーマンにとってのセカンドキャリアは定年後を指すのが通例です。
日本の柔道界を牽引している3人がYouTube配信で時々トークしているのが面白い。
その中で自分たちのセカンドキャリアについて話されていました。
お3人とも柔道で育ち、柔道が好きな事は同じですが、引退後の生き方には違いがあることがわかります。
井上康生さんは現在、東海大学の教授で学生に武道と体育を教えられています。
篠原信一さんは、ご存じのように、マスコミでタレントとして出演されたり、最近は絵本作家としてデビューし、子どもたちには柔道を教えたりされています。自然に興味がでて田舎で生活されたりもしているようです。
野村忠弘さんは、テレビの解説者になったり、イベントを企画したり、海外の柔道家とネットワークを作ったりして、人との交流活動を通じた活動をされています。
人と話す事が好きで、YouTubeもされています。
お3人を見て思うことは、やはりその人が興味のあること、好きなこと、そしてその人の特性、性格、能力に合ったことをされているな、ということです。
野村さんは「野村道場を開き、イベントを開催することは本当に大変だけど、やはり好きだから続けていられる」と言われています。
篠原さんは、子どもが好きだから、絵本を書いたり、子ども教室で教えたりしているようです。また毎日を楽しくいきたい、と思われていて、テレビでの面白キャラもそれから来ているのかもしれません。
井上さんは人を育てたり、教えたりするのが好きで、いろいろなことにチャレンジしたいので大学の教授をされているのですね。
セカンドキャリアを活かすのは、自分が好きな事、興味のある事が基本にあるからこそ、楽しいし、続けられる、だから知識と経験も深まってくるのだと思うのです。
セカンドキャリアこそ本当の自分を発見できる、いいチャンスと思います。
でも焦る必要はない。
野村さんは、「自分の出会う人とか経験とかで、自分がやりたいことや目指すべき事が変わってくる。最初は学校の教員になるのが通常と思っていたけど、いまは違う道を進んでいる。今が一番自分にあっている。」と言う。
焦らないで、じっくりと、でもコツコツ自分に合ったことをやる中で、その人に合ったセカンドキャリアは必ず見つかると思うのです。いやそう信じたいと思っています。
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