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オリンピック、勝ったと学んだ、どっち?

今回のオリンピックは何かを考えるキッカケになっていませんか?

 

日本の選手が勝つと嬉しい気持ちになり、スッキリするのは当然です。

でも選手でない視聴者にとって、努力した本人でないので喜びは一時的なものかもしれません。

 

それより今回は、大会に参加できたことに感謝する選手や、支えてくれた人々に感謝する選手が多く、いつまでも心に響く出来事が多かったように思います。

 

そうした中で、勝負の考え方がひっくり返った出来事が、スケートボード女子パークで見られました。

岡本選手が最終演技で無難な技でなく難度の高い大技を選んでチャレンジしました。 しかし失敗しメダルを逃し4位になってしまったのです。普通なら他国の選手は内心喜ぶと思います。

ところが、他国の競合選手が岡本選手に駆け寄り、岡本選手を皆で肩車し、笑顔でそのチャレンジを称えたのです。

彼らにとっての競技は、順位を決めるものというより、より難易度の高い技にチャレンジしそれを乗り越えるものなのでしょう。

 

彼らは滑り終えるたびに他国の選手とハイタッチをし、高度な技、トリックが決まると歓声をあげ心から喜んでいます。 スケートボードを皆で楽しみ、その中で互いの技を高め合っているのですね。

 

今まで勝負にこだわり、勝てばいいとしか思っていなかった自分でしたが、スケートボードの選手たちの姿を見て、特殊なスポーツだからと片付けられない何かを突き付けられている感じがしています。

 

「人と比較しないで過去の自分と比較しなさい。最大の敵は競合相手でなく自分自身だから」と偉そうに研修などでしたり顔の自分でしたが、何のことはない、スケートボード競技の若者は当たり前にそれを実践していたのでした。

 

時代は大きく変わろうとしている。いろいろなことを学ばせてくれる今回のオリンピックです。