オリンピックのゴルフでメダルを競い合っている選手が、相手の選手のパットが入ることを願うでしょうか?
オリンピック女子ゴルフ、銀メダルと銅メダルをかけてのプレーオフ。日本の稲見選手のバーディパットをリディア・コ選手は入れとばかり応援したのです。しかも外れると悔しがる表情もする。結果、稲見選手の銀メダルが決まるとハグして祝福をしました。
この姿に称賛の声があがりました。
この姿を見て、そういえばタイガー・ウッズ選手も同じような行動をとっていたことを思い出しました。
タイガー・ウッズ選手も一緒に回っている組の選手がパッティングをするとき、いつも入るように念じているらしいのです。
この行動は実は脳科学的、心理学的に正しい行動であることをある本で学びました。
その理由として、脳は主語の判断が出来ない、つまり主語が相手でも自分として反応するらしいです。
つまり相手のパットが入れと言うことは、自分のパットが入れと言っているのと同じことになります。逆に相手のパットを入るな、と念じていると自分のパットも入るなと言っているのと同じことになるのです。
もちろん直前直後にする自分のパットにネガティブな言葉は心理的に影響を及ぼすともいえると思います。
リディア・コ選手と稲見選手は互いに尊敬し合っているので、冒頭の思いはあったと思いますが、ひょっとして、相手の選手へのポジティブな思い・願いを持つことは、トップアスリートの間では常識な考えなのかもしれません。
もしそうだとすると、相手より自分が上をいくとか、勝つために相手を蹴落とすような思い、考え方よりは、いつも相手の幸せを願っている方が自分のためになるということですよね。
このような思いにはなかなか至らないとは思いますが、目指していこうと思いました。
コメントをお書きください