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オリンピックと感謝

今回のオリンピックは感謝のオリンピックと言えるのかもしれません。

 

競技後のインタビューで、多くの選手は、この場に立てたことを感謝する、自分をサポートしてくれた人に感謝する、ということを語られました。

 

数年かけて目標としたことに対する思い、また今回はその目標を発揮する場さえ奪われかねない状況での思いは、いかばかりかと思います。

 

自分の熱い思いが成就した時には、嬉しいという気持ちと同時にそれまでお世話になった人への感謝が沸き上がってくる。

 

このように自分が幸せだから感謝の気持ちが起こる、この順番に感情が動くものだと思っていましたが、実は感謝することで幸せになる、この順番に感情が湧き出ることも脳科学的に証明されています。

 

研究によると、他人に感謝すると脳内に「エンドルフィン」という神経伝達物質が分泌されるようなのです。エンドルフィンは体内で分泌されるモルヒネという意味で、モルヒネと同じ作用を示します。マラソンやジョギングをしていると「ランナーズハイ」になって苦しくなっても、苦痛がなくなってくると言われますが、この時には脳内にエンドルフィンが分泌されているのです。

 

ですので、目標達成したので感謝するというだけでなく、普段から小さなことにも感謝することで同じように幸せになれるということになり、そうすると感謝しない手はない、ということですよね。

 

目標を達成した選手、メダルは取れなかったがやり切った選手はそれだけで幸せと思いますが、今回のように感謝する思いを沸かすことで、ますます幸せな気持ちに包まれたのでしょうね。

 

 

幸せだから感謝する、感謝するから幸せになる、実はその順番はどうでもよくて、大切なことは「幸せ」と「感謝」は一つの言葉なのかもしれないな、とふと思ったのです。