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偶然をチャンスに変える

18歳時点で、自分がなりたい職業についた人の割合は、わずか2%であるとのデーターがあります。 また現在社長になっている人に、社長になりたいと思っていましたか、との質問にほとんどの人は思っていなかったと答えます。

よく自分の仕事は自分自身で計画し実行するべきということがキャリア理論で語られていますが、現実は違うとスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授は語っています。

 

めまぐるしく変化する時代において、当初計画していたキャリアとは異なる方向に進むのは珍しくありません。逆にこれを意図的にキャリア形成に活かしていこうとするのが、プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)という考え方で、クランボルツ教授が提唱しています。

 

プランド・ハップンスタンスで重要なのは、偶然の出来事や出会いをキャリアアップにつなげる機会と捉えること。計画通りのキャリアでなかったとしても、まずは挑戦してみようというスタンスが次の扉を開くことがあります。偶然の機会を積極的に増やすよう行動することで、キャリアが広がっていく可能性が高まると言えるでしょう。

 

では偶然に起こったことを自分のプラスに変えるには、どのような考え方をすればいいのでしょうか?

 

5つあります。

 

  1. 好奇心
    興味関心のある分野にとどまらず、普段から視野を広げるよう努めること。アンテナを鋭敏にしておくことで、新しいことに挑戦したい意欲が湧くこともあります。
  2. 持続性
    失敗してもあきらめず向き合うこと。困難を避けたり苦手意識を持ったりすると、その先にある可能性が閉ざされてしまうことがあります。
  3. 柔軟性
    こだわりや理想にとらわれて、行動や思考を狭めないこと。常にフレキシブルな姿勢で臨機応変な対応を心がけます。
  4. 楽観性
    失敗や困難もポジティブに捉えること。何が起きても良い方向に行くと信じる態度は、自分自身をプラスの方向に運びます。
  5. 冒険心
    リスクを恐れず行動すること。不確実性の高い環境において失敗はつきものです。ある程度のリスクは引き受ける心構えが大切です。

 

この5つのことを実践していけば、意識なく過ぎ去ることが、意識できるようになり可能性が広がっていく事でしょう。

 

定年活動も同じだと思います。

5つの姿勢を持つことで、より多くのチャンスを掴む確率は高まると思います。

 

目の前に起こる偶然をチャンスに変えていきましょう!