睡眠不足は生活習慣病のリスクを高めると言われていましたが。コロナ感染についても睡眠不足が危険因子となることが示唆されました。
アメリか、イギリスなど6ケ国の医療従事者3000人を対象に行われた研究によると、睡眠時間が1時間増えるごとに、感染確率は12%低下したという事です。
スタンフォード大学教授の西野精治先生の研究による、睡眠の質とコロナウィルス感染の関係を調べた調査(対象1000人)によると、睡眠の質の指標となる「睡眠偏差値」は対象群の50.2に対して、「新型コロナウイルスの疑いによりホテル療養を行った人」は36.2と有意な睡眠の質の低下が認められました。
睡眠不足だけでなく運動不足は、コロナの重症化リスクや死亡リスクを高めるようです。
韓国の76395人を対象とした大規模な追跡調査では、有酸素運動と筋トレの両方を含む身体活動が、新型コロナウイルスの感染、重症化、死亡リスクの大幅な低下につながったという結果が報告されました。定期的な運動によって、コロナ感染の予防、重症化、死亡リスク低下に役立つ可能性が示されました。
今はワクチンが問題解決の切り札のように言われてますが、感染対策をすることはもちろん、基本は体力をつけ免疫力を高めることが大切と思われます。
その為に、いつも以上に、睡眠を十分とり、出来れば7時間以上、そして定期的に散歩し、通勤時にはよく歩くなどして運動をすることを続けていきたいと思います。
【参考・引用文献】
1) Physical inactivity is associated with a higher risk for severe COVID-19 outcomes: a study in 48 440 adult patients .Sallis R, et al. British Journal of Sports Medicine, 2021.
2) Physical activity and the risk of SARS-CoV-2 infection, severe COVID-19 illness and COVID-19 related mortality in South Korea: a nationwide cohort
study
Seung Won Lee et al., British Journal of Sports Medicine, 2021.
3)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000046684.html
4) Could a good night's sleep improve COVID-19 vaccine efficacy? Benedict C,Cedernaes J, Lancet Respir. Med., 2021
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