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細く長く働くメリット

老後の3大リスクとして、健康、孤独、金(3K)があげられます。

 

その中で、お金が一番マスコミで取り上げられています。

やはり、そこは金融機関、保険業界にとってビジネスチャンスになるので、業界的に消費者をあおることになるのでしょう。

 

老後のお金は、定年活動をしている方にとっては、やはり当面の悩みの種になっているのでないでしょうか。

 

以前、経済コラムニストの大江英樹さん主催の金融セミナーに参加したことがあります。

大江さんのネットワークの賜物でしょう。講師は著者でマスコミにもよく出ておられる方々ばかりでした。

 

経済評論家の山崎元さん、経済評論家で久留米大学の教授をされている塚崎公義さん、保険のプロである後田亨さんが大江英樹さん司会で、「どの金融商品を選べばよいか」をテーマにパネルディスカッションをされました。

 

今の世の中、確実にもうかる商品はないとしても、これは選んだらダメは確実に言えるそうで暴露されていました。各人お薦めの商品はいくつか述べられましたが、どの方もおっしゃっていたのは、なんと、「細々でもよいから、ずっと働き続けることです」と。

これに関しては誰も異論のないところでした。

 

正直、あれやこれやと金融商品を聞きましたが、なんだかスッキリしなかったですが、これを聞いて妙に納得しスッキリしたことをお覚えています。

 

例えば、神経をすり減らし、金融商品で資産を転がそうというのは健康的でないと思うし、なんだかシニアがやることでないように思えるのです。

 

ここで計算をしてみると、

    働かないで、残された資産の運用に力を注ぎ、少しでもと資産を増やす場合

    収入は多くないが、年金に加えて、定年後も健康に問題がない限りは働き続ける場合

 

縦軸に資産、横軸に年数、のグラフで資産を見た場合、資産曲線下の面積は、最初は少ないかもしれませんが、働き続ければ働き続けるほど、大きくなっていきます。

 

そういう意味でも、健康に気を付けて、働き続けた方が資産は確実に増えると思います。

 

無理をしない程度に、得意を活かし、楽しく働くことが最大の資産運用と言えるのではないでしょうか。