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「口にだして言うことの大切さ」を定活(定年活動)に応用する

ジャーナリストで元AERA編集長の浜田敬子さんが講師の昨日のセミナーでの話です。

 

浜田さんは朝日新聞に新卒で入社されました。32年前なのでまだまだ男尊女卑の世界です。女性で活躍するには相当の苦労をされたことと思います。

 

雑誌がしたいという思いから、記者時代からAERA転籍を希望されていました。

努力の甲斐あり、AERAの転籍が実現。かなりの仕事量といい仕事をされて副編集長まで上り詰めたが、自分自身がある「バイアス」に縛られていて、編集長は出来ないものと思い込んでおられたようです。

 

「バイアス」、そう編集長は男しかなれない、と。

浜田さんはその時まで編集長は部下を飲みにつれて、夜遅くまで働かなくてはいけないものだと思い込んでおられたのです。

しかし、ある人から、「時代は変わった、女性がなってもいいし、なったら仕事が回るように役割分担し成果をだせばいい。今までのやり方を変えることでできるはず」と言われたそうです。

 

長い間をかけて培われたバイアスが壊れた瞬間です。

それからは、編集長になることを前提にお仕事をされ、編集長になりたいことを周りの人にも口に出して言われたようです。

 

人は自分が思っているほど、自分に関心を持っていません。自分のことをわかってくれているはず、と考えるのは危険です。

自ら口に出すことで、周りの人から「そうなんだ。そう思ってるのね」と認識されます。

そうすると気に留めてくれる人も出来、実現に近づきやすくなると思います。

 

でも、「直ぐには無理だな。時間がかかるので人はそのうち忘れるよ」と思いがちですよね。

 

浜田さんは、記者時代、中国に関心があり中国の支社に行きたかったらしいです。でもそれは実現しませんでした。 しかし、朝日新聞が中国とのプロジェクトを立ち上げた時に、「そういえば浜田が中国に行きたい、行きたいと言ってたよな」と何年もした後に思い出してくれた人がいて、そのプロジェクトに入れたそうです。

 

これなどは、何回も口に出していると、周りの人に何がしかの影響を与えて、時間が経った後に形を変えて実現した例です。

中国に関心があり中国との仕事ができたので、想いは達成したと言えますね。

 

浜田さんの例から学ぶことは、自分が関心あること、やりたいこと、ときめくこと、などを日頃から人に言っておくことで、実現の方向に向かい始め、達成する確率は高まることです。

定活(定年活動)をする際も、自分が関心あること、やってみたい仕事を諦めず口に出して言っておくと、時間はかかることが多いと思いますが、そういえばーーー、ということがあるかもです!