文章の専門家である山口拓朗さんが主催された「出版するためのセミナー」の中で「目から鱗」の話がありました。 それは定活(定年活動)を進めるシニアの方にも共通するものと思い紹介させていただきます。
皆さん、本を出版する出版社の方にとって、「いい本」とはどのような本のことを言うと思われますか?
連想するのは、内容が良い本、ためになる本ではないでしょうか。
私もそう思いました。
でも答えはシンプルで、「売れる本」なんです。
出版社の方にとって大切なことは、本が売れて出版までにかかった費用を取り戻し、さらに利益を出す事なのです。
考えてみたら当たり前のことですよね。まず利益を出さないと会社が潰れます。
一方、本を書く著者の方にとって、いい本とは何でしょう?
それは自分が伝えたいこと、得意なことが、網羅され書かれている事ではないでしょうか。
もちろん自分が伝えたいことと出版社が考える内容が一致していれば問題ありません。上手くいくと思います。
しかし自分の思いと、出版社の思いが違えば出版につながりません。
そこに修正の必要性が出てきます。
ではその修正するために何が必要かと言えば、それは出版社の方の言うことに耳を傾け学ぶことのようです。
いや自分の言っていることは正しい、自分はこの道で長く仕事をしているので間違いはない、自信のある人ほどそう思い、頑固になってしまう傾向にあります。
そうならないために、本当に読者が求めているものは何だろうか、それに近づけるために何をしなくてはいけないのだろうか?と謙虚に耳を傾ける。
そこから真のいい本ができるのでしょう。
山口拓朗さんは「読者が本をレジに持って行ってもらえるかが一番大切なのです。そうなるために全力でサポートしていきたいと思います」と熱く語られます。
山口さんは、20冊以上の本を書かれておられるので、その説得力は半端ないです。
出版の心構えを話してきましたが、シニアの方も自分の言うことは正しい、長い間の経験があるので間違いがない、と頑固になっている方もおられるのではないでしょうか?
媚びへつらって自分の考えを無理やり変える必要はありません。
ですが相手の言うことを傾聴し、相手に合わせて、相手のニーズを尊重して、自分の伝えたいことを修正することが、例えば定活(定年活動)の際にも大切だと、山口さんのお話を通じて教えられました。
山口拓朗さん、有難うございました。
コメントをお書きください