化粧品やサプリを使うことなく、お肌に弾力をつけ見た目も美しくするにはどうしたらいいでしょうか?
その答えは、運動をすることです。
昨日のブログで下半身の運動が生活習慣病予防につながることを書きましたが、加えて運動がお肌を美しくすることが最近の研究でわかってきました。
立命館大学 スポーツ健康科学部 藤田 聡教授の研究によると、皮膚の真皮の構造が運動により変化することで、肌のツヤが改善し弾力もアップするということです。
少し医学的な表現をすると、
運動は、血中成分の変化を引き起こし、真皮を構成する成分(コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン)を増加させます。 特に筋トレは、血中のジメチルグリシンなどを減少させることで、真皮成分バイグリカン(プロテオグリカンの一種でバイグリカンを持たないマウスは真皮が薄くなるとの報告あり)の産生を増やし真皮の厚みを増したと考えられるようです。
私の印象ですが、運動を続けている方は、年齢に関わらず、お肌がいきいきしている印象があります。新陳代謝が良いからかなー、と漠然と思っていましたが、このように医学的研究から証明されると、やっぱりそうなのだと納得できます。
ではどのような運動が皮膚によい影響を及ぼすのでしょうか。
藤田先生の研究で、40~50 代の 女性に対して、「有酸素性運動(エアロバイク)」か「筋トレ」のどちらかを週 2 回 16 週間行ってもらい、皮膚状態および血中成分の変化を調べました。
その結果、どちらの運動でも加齢で悪化する皮膚弾力と真皮の構造が改善しました。
これは、 運動により血中成分が変化し、影響を受けた皮膚の細胞(線維芽細胞)が真皮を構成する成分 をたくさん作るためだと考えられます。また、特に筋トレでは、真皮の厚みも増加していました。
筋トレでは、より多くの種類の真皮成分が増加するためだと考えられます。
ですので、運動ならジムトレーニングでもいいし、ヨガでもいいし、ランニングでもよく、また家でできる簡単な筋トレでもいいと思います。
運動は人生 100 年時代において、健康だけでなく美しさも叶える有効な手段であると言えますね。
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