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キャリアのヒントは昔にある

「好きなことを仕事にしたら幸せ」ということは昔からよく言われていました。

一方「好きなことを仕事に出来るほど甘くはないよ」ということもよく聞いていました。

確かに世の中の仕事は自分の希望にそぐわないことがほとんどです。

 

でも60歳以降はいろいろな制約が解き放たれます。子育て、住宅ローンなどです。そこで少しでも自分の好きなことを仕事にすればどうでしょうか?

 

好きなことと言えばすぐに「趣味」を思い浮かぶ人は多いのでしょう。

それはなかなか仕事には結びつきにくいかもしれません。

では何があるのでしょう?

 

そこで一つの方法を提案したいと思います。

昔を振り返って好きなことは何だったのだろう?と考えてみてほしいのです。

そこに何かヒントが隠されているかもしれません。

 

小さなころにデパートの食堂によく連れて行ってもらい、オムライスなどの食品サンプルを見るのが好きだったなー、と思い返した人がいます。そこで今までと全く異なる仕事である学校給食の調理員になろうと思い、紆余曲折がありながら、調理員になれたのです。毎日好きなことが出来て凄く幸せらしいです。

 

学生時代、いろいろ悩んでいた時に仏教の本を読むのが好きな人の話です。定年を迎え今までと違う仕事がしたいと思い、人に相談したところ偶然お坊さんの体験をしてみないかと言われ、とりあえず通信教育で勉強をしました。そういえば仏教の本が好きなことを思い出し、ついにはお坊さんの資格をとって今は悩み事をきいて人助けをしています。

これも若い頃を思い出したのが始まりでした。

 

また好きなことでなく、苦手なことを思い返すことでヒントを得た人がいます。例えば人と話すのが苦手だった人が、それを克服するためトレーニングして得意になり、コミュニケーションの先生になった例があります。世の中プロになった人の過去はその逆だったことってよくありますよね。

 

このように過去に目を向けることで、そのヒントは案外隠されているのです。過去には実は宝が隠れています。

 

実はキャリア理論でも、今の自分がいるのは過去のいろいろな出来事に影響を受けているので、自分に合ったキャリアを見つけるために過去に目を向けることは大切だとも言われています。

 

 

皆さんも自分の好きなことのヒントを昔の自分に聞いてみませんか。